移籍コラム:最後の静かな夏
「世界」に近付いた日本サッカー界
2009/07/03 16:39:05
日本サッカー界にとっては、今年が最後の静かな夏かもしれない。
先月、日本サッカー協会の理事会で、選手の移籍ルールなどの変更が承認された。新ルールでは、日本独自のルールだった、契約期間満了後の移籍に移籍金が発生しない。また、所属しているクラブの承諾なしで、契約が満了する6カ月前から他のクラブと交渉することが可能になる。現在、多くの日本人選手が1月31日を期限とする契約を結んでいることが多い。そこを期限としている選手ならば、7月31日が交渉解禁日となる。毎年ホットなストーブリーグが、真夏から動き始めることになるかもしれない。
契約満了した選手は移籍金なしで新天地へ移れる。この世界基準に沿ったルール改正で、日本のクラブは、また選手はどう変化するのか。
クラブとしては、移籍を防ぎたい選手に対しては複数年契約の提示、早期の契約延長、契約期限を考慮するなどの手がある。だが、体力のないクラブには、そのような手を打つことができないこともある。
また、選手にとっても良いことばかりではない。一部のトップクラスは高額の報酬を得られるようになるかもしれない。海外移籍も容易になるとも言える。逆に、金額を低く抑えられる選手が増えことも予想される。
「勝ち組・負け組」という言葉が使われるようになって久しい。日本サッカーは、「世界基準」をどう戦い抜いていくのだろうか。
文/杉山 孝
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