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移籍コラム:許されざるデニウソンの振る舞い

45分の出場で退団した男

2009/06/30 23:56:35

Denilson, Palmeiras
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Denilson, Palmeiras

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6月21日に行われたベトナム・リーグ、ハイフォン・シマン対ホワンアイン・ジャライの一戦で、同2日にハイフォン・シマンへの移籍が決定していた元ブラジル代表MFデニウソンがデビューを果たした。先発出場したデニウソンは、FKから直接ゴールをマークするなど幸先の良いスタートを切ったが、ハーフタイムに右脚の痛みを訴え、前半だけでピッチを退いている。そして翌日、デニウソンは故障を理由に同クラブからの退団を決めた。

デニウソンの退団を発表したベトナムサッカー連盟によると、デニウソンの契約は歩合制になっていたようで、1試合出場するごとに8500ユーロのインセンティブが支払われることになっていたという。そのためデニウソンはわずか1試合、わずか45分の出場で1万2000ユーロを手にし、ブラジルに帰国したことになる。

デビュー戦で痛めた右脚のケガが、明かされている退団の理由だ。しかし現地メディアは、暴力的なことで知られるハイフォン・シマンのサポーターの存在に悩まされていたことを理由に挙げている。事実、21日に行われたデビュー戦前に2試合を欠場していたデニウソンには、すでにサポーターから激しい怒りが向けられていたようだ。

たった1試合で退団しようと今回の契約上、問題は何もない。しかし、元ブラジル代表プレイヤーの加入で、現地サポーターは期待に胸を膨らませていたはずだ。パルメイラスを退団し無所属となっていたデニウソンは、友人の紹介でハイフォン・シマン入団を決めたという。そして入団を決意した理由については金銭面と新しい挑戦への意欲を挙げていた。

デニウソンのベトナムでのプレーがこのような結果に終わった以上、金銭面のみを求めてハイフォン・シマン入団を決めたと考えるのが普通だろう。あくまでも推測に過ぎないが、クラブを紹介した友人とともに、1試合だけプレーし、ゴールを決めたらそのまま退団というシナリオを最初から描いていたのかもしれない。ベトナムの大学卒の初任給は日本円で8000円ほどだという。わずか45分でその100倍以上の金額を稼いでそそくさとブラジルへ帰国する。現地のサポーターはどのように感じるだろうか。このような振る舞いを許していてはいけない。

文/中嶋信介

 
 
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