止まらない横浜FM、FC東京も下し4連勝

マルキーニョス欠場も代役藤田2得点
3月30日に行われたJ1第4節の横浜FM対FC東京は、3-2でホームの横浜FMが勝利を収めた。

開幕3連勝の横浜FM。攻撃の中核を担っていたマルキーニョスを出場停止で欠く影響がどこまで出るか。マルキーニョスの代わりには藤田が入った。システムは4-5-1。対するFC東京は、今季サウサンプトンから期限付きで移籍した李が先発出場。前回のC大阪戦とは異なる選手を採用し、好調の横浜FMに挑む。

序盤は、両チームともにリズムをつかみ切れない。そんな中、最初にチャンスをつくり出したのはFC東京だった。ワンタッチで細かくつなぎ、速いテンポで攻撃の糸口を探るFC東京は、8分、高橋がハーフウェイライン付近でボールを受けコントロールすると、そこからロングシュートを放つ。このシュートは外れてしまったが、これを機に、試合は徐々にFC東京ペースになっていく。12分には、中央突破した李が左サイドの渡邉にパスを出すと、そこから渡邉がゴールを狙うが、これは惜しくもポストをかすめて外れてしまう。

そして27分、ついに試合が動く。左サイドからの太田のクロスを横浜FMのDFがクリアしたものの、そのこぼれ球に反応した李がボレーシュート。これが決まり、先制点が生まれた。FC東京サポーターはこの瞬間、「ボレーの虎 李忠成」というゲームフラッグを高々と掲げた。点を決めた李は、サポーターに向け、矢を射るゴールパフォーマンスをして応えた。

一方の横浜FMは、中村を中心とし、ボールを回していく。左サイドを中心に攻撃を組み立てようとするが、チャンスらしいチャンスをつくり出すことができない。右サイドハーフに入った佐藤は、本来のボランチでの起用ではなかったこともあってか、うまく機能しなかった。

後半に入ると、横浜FMは佐藤に代えて端戸を投入。攻撃の活性化を試みる。しかしながら、前半の立ち上がり同様、両チームともにチャンスをつくることができない展開が続いた。

膠着状態が続いた試合が動き始めたのは、中村の左足からだった。61分、横浜FMにチャンスが訪れる。ゴールのほぼ正面でFKを得ると、中村が直接ゴールを狙う。ボールは壁に当たって軌道が変わり、逆方向に反応していた権田の手をかすめるようにゴールネットに吸い込まれた。これでスコアは1-1の同点となった。

横浜FMは勢いそのままに、68分、右サイドの天野のクロスを、藤田が頭で合わせて逆転に成功。藤田にとってJ1では3年ぶりのゴールとなった。

このゴール直後、FC東京のポポビッチ監督は得点を決めた李に代えて米本を投入。左サイドハーフに東、右サイドハーフに長谷川、ボランチに高橋と米本を配置し、4-4-2の陣形に変更した。右サイドバックの徳永、左サイドバックの太田も積極的に攻撃に参加し、同点のチャンスをうかがう。

すると82分、待ちに待った同点弾が生まれる。右サイドに流れた東からのパスをゴール前の長谷川がスルー。そこに待ち受けていたのは渡邉。ダイレクトで右足を振りぬくと、ボールはゴールに吸い込まれた。

この得点で息を吹き返したFC東京は、細かくパスをつなぎ、何度かチャンスをつくり出す。85分には、右サイドでボールを奪取した米本が、左サイドのルーカスへパス。そのボールをうまく胸トラップし、シュートを放つが、これが外れてしまう。

流れは完全にFC東京ペースだったが、最後にサッカーの女神が微笑んだのは横浜FMだった。90分、中央の兵藤からのパスに抜け出した藤田が左足一閃。ボールはポストに当たったあと、ゴールネットを揺らした。そして試合終了のホイッスル。

両チーム合わせて5得点と、乱打戦となったこの試合。マルキーニョスの“代役”で出場機会を得た藤田が2得点の大活躍を見せ、横浜FMの勝利に貢献した。


取材・文/三浦有喜