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国際レベルの選手を次々と輩出

20周年を迎えたJリーグでは、日本における「ビッグクラブ」が必要であるか否かが盛んに議論されてきた。ビッグクラブ候補として最もよく名前が挙がるのは最多のタイトル獲得数を誇る鹿島アントラーズであったり、最多のサポーター層を持つ浦和レッズであったりするが、それはおそらく妥当なところではあるだろう。

だが先週の1週間を通して、国際レベルの選手の輩出という点で最も素晴らしい仕事をしている日本のクラブがどこであるかが改めて確認された。セレッソ大阪である。

金曜日には、長居スタジアムに詰め掛けた大勢のサポーターは、地元チームが(主力選手の柿谷曜一朗、山口螢、扇原貴宏を欠きながらも)マンチェスター・ユナイテッドをあと一歩まで追い詰める様子を目撃した。

2-2の引き分けに終わった試合で特に輝きを放ったのはセレッソの2人の得点者、20歳の杉本健勇と18歳の南野拓実。2人は試合後にデイビッド・モイーズの称賛を受けるのにふさわしいプレーを見せていた。

一方のユナイテッドでは、もう一人のセレッソ出身の選手が、準備不足にもかかわらず1ゴールを記録して観客を楽しませた。言うまでもなく、香川真司のことだ。

さらに、過去数年間のセレッソで活躍した2人の選手が今ではドイツで活躍を見せている。清武弘嗣と乾貴士だ。清武はニュルンベルクで10アシストという価値ある数字を記録。乾もフランクフルトで不動のポジションを確保し、しばしばドイツメディアから称賛を浴びた。昨季躍進を果たしたフランクフルトは、2013-14シーズンのヨーロッパリーグに出場する。

ユナイテッド戦を欠場していた3人はアルベルト・ザッケローニ監督によって韓国へ連れて行かれ、日本代表の東アジアカップ初優勝に貢献。うだるような暑さと、少なからず敵対的な空気の中で、柿谷は計3ゴールを記録してチームをけん引し、山口も大会最優秀選手に選出された。扇原は1試合のみの出場だったが、彼も十分に自らの役割を果たしてみせた。

さらにその下の世代でも、セレッソのU-18チームは早くも次の才能ある若者たちを生み出しつつあると評判だ。

先週チームを離れ、サガン鳥栖へと移籍したベテラン戦士の播戸竜二は、ユナイテッド戦終了後の別れのあいさつで「セレッソ大阪はこれからビッグクラブになると思います」と述べていた。毎年のように国際レベルの選手を輩出しているこのクラブを見ていれば、彼の予想に同意せずにはいられない。


文/チェーザレ・ポレンギ(Goal.com日本版マネージングエディター @CesarePolenghi)

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