ムバッペ?ゲデス?ロシアW杯で期待すべき10人のヤングスターとは?

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ロシア・ワールドカップで活躍が期待されるU-21の10人の若手選手――その中にはキリアン・ムバッペのような有名選手もいれば、ウィルフレッド・ディディのようにそれほど名前を知られていない選手もいる。 6月4日の正午、W杯参加全32チームの最終登録メンバーが出そろった。

  1. 10. ウィルフレッド・ディディ(21歳、ナイジェリア代表)

    2017年1月、1760万ユーロ(約21億5000万円)でKRCヘンクからレスター・シティFCへ移籍した。その半年前にレスターを去ってチェルシーに移ったヌゴロ・カンテの残した穴を埋めるためだ。

    ディディは驚くほどスムーズにチームに溶けこみ、最初のシーズンの後半戦ですでに文句なしのレギュラー、かつ中心的な役割を担う選手になっていた。2017-18シーズンにはその才能を遺憾なく発揮して、リーグ戦33試合に出場を果たした。ディディの魅力はとりわけ中盤でのポリバレントなプレーで、敵のプレーを阻止できるだけでなく、攻撃のアクセントを生み出すこともできる。

    ロシアW杯では、スーパーイーグルス(ナイジェリア代表の愛称)のキーマンとしての役割を担うことになるかもしれない。

  2. 9. ユーリ・ティーレマンス(21歳、ベルギー代表)

    “Box to Box”プレーヤー(自陣のペナルティーボックスから敵のペナルティーボックスまで広い中盤全域をカバーできる選手)の見本のような選手だ。16歳の誕生日を迎えてすぐにジュピラー・プロ・リーグ(ベルギーのトップリーグ)でデビューを果たし、17歳のときにはすでに強豪RSCアンデルレヒトに籍を置いていた。アンデルレヒトで4シーズン大きな働きを見せた後、国内大会や国際大会での試合を含む公式戦53試合で32アシストという素晴らしい成績を挙げ、2017年の夏に国外へ打って出た。

    ASモナコでも引き続き頼もしい働きを見せ、とりわけそのパスワークと戦略的才能には期待を裏切らないものがある。

    2011年11月の代表デビュー後、代表戦の出場経験は7試合にすぎないティーレマンスだが、今度のロシアW杯ではこれまでにも増して注目を集めることになるかもしれない。

  3. 8. アルベルト・グドムンドソン(20歳、アイスランド代表)

    弱冠20歳のグドムンドソンは本能のフットボーラーとも言うべきプレーヤーで、その魅力は並外れた動きの良さにある。2013年にアイスランドを出てオランダのSCヘーレンフェーンのユースチームに移り、2017年からはPSVアイントホーフェンでプレーしている。

    2017-18シーズンは大半をBチームで過ごしたが、15試合で17ゴールに絡んで違いを見せつけた。さらに、トップチームでも9試合に出場して3アシストをマークしている。

    敵ゴールの前でも冷静さを失わないグドムンドソンは、代表戦4試合に出場して3ゴールを決めている。W杯でも――ひょっとすると、21歳の誕生日のすぐ翌日に予定されているアルゼンチンとの第1戦で早くも――思いがけない働きを見せてくれるかもしれない。

  4. 7. ゴンサロ・ゲデス(21歳、ポルトガル代表)

    ゴンサロ・ゲデスの持ち味の細かなステップと繊細なボール捌きを前にすれば、どんな敵もなす術を失ってしまう。ベンフィカのユースで育ち、ウィングを務めるゲデスは、2017年1月に3000万ユーロ(約36億6000万円)という堂々たる金額でパリ・サンジェルマンFCに移籍。しかし、2017-18シーズンはレンタルで放出され、ラ・リーガのバレンシアでプレーしていた。

    バレンシアでのゲデスはスコアポイント16を稼ぎ、チームの実り多きシーズンで決定的な役割を果たした。バレンシアは最終的にリーグ戦を4位で終え、チャンピオンズリーグの出場権を獲得している。

    代表経験8試合のゲデスは来るW杯でさらにその名を知らしめ、その力強いパフォーマンスによって、今後トーマス・トゥヘルが率いることになるパリ・サンジェルマンのスター選手たちの間に自分の席を確保する見込みを立てることができるかもしれない。

  5. 6. トレント・アレクサンダー=アーノルド(19歳、イングランド代表)

    2016-17シーズンはまだイングランドのユースリーグでプレーすることが多かったが、2017-18シーズンの終わりには、チャンピオンズリーグ決勝のレアル・マドリー戦で最年少メンバーとしてピッチに立った。

    右サイドバックを務めるアレクサンダー=アーノルドがリヴァプールでブレイクを果たすに当たっては、ユルゲン・クロップ監督の力によるところが大きかった。さしあたってW杯への参加は、アレクサンダー=アーノルドにとってクライマックスとも言うべき経験になるだろう。

    アレクサンダー=アーノルドはその若さにもかかわらず、動きのタイミングの適格さや際立って冷静なボールさばきに定評がある。これまで代表戦への出場経験はないが、ロシアではよりにもよってW杯という大舞台で、彼よりも先に成功を収めたカイル・ウォーカーやキーラン・トリッピアーに代わって投入されることになるかもしれない。

  6. 5. ウスマン・デンベレ(21歳、フランス代表)

    ボルシア・ドルトムントからバルセロナへ1億ユーロ(約130億円)を超える金額を伴う強引な移籍を果たしたデンベレだが、その後すぐに大腿部の負傷というブレーキがかかってしまった。たが、2017-18シーズン最後の3分の1の期間は、その並外れたポテンシャルの輝きをいやが上にも見せつけた。

    ラ・リーガ17試合に出場してスコアポイント10(3ゴール)を稼ぎ出し、素早いドリブル、圧倒的な加速力、両足を使える利点を生かして説得力のある活躍ぶりを披露したのだ。

    3-1で勝利を収めたイタリアとのテストマッチでデビューゴールを飾るなど好調なパフォーマンスを見せる技巧派のデンベレは、W杯でもフランス代表チームのファンを大いに沸かせることが期待されている。

  7. 4. ロドリゴ・ベンタンクール(21歳、ウルグアイ代表)

    2017年の夏におよそ1000万ユーロ(約12億円)でボカ・ジュニアーズからユヴェントスへ移籍したが、 “老貴婦人“(ユヴェントスの愛称)のスターティングメンバーに入ったのはたったの5回にすぎない。だが、この才能豊かなウルグアイ出身のMFは、国内大会や国際大会での試合を含む公式戦27試合に出場して、忘れることのできない印象を残している。

    冷静沈着で試合の流れを読む力に長けたベンタンクールは、驚くほど容易にドリブルで敵を突破していくことができる。素早いフェイント、敵陣にスペースを見つけるセンスを身につけたベンタンクールは、攻撃の際に危険な兵器として機能する。

    ベンタンクールはロシアW杯で代表戦出場を果たすにちがいないし、それどころか、ひょっとするとチームの要の位置に立って、ルイス・スアレスやエディンソン・カバーニにボールをつなぐ役割を担うことになるかもしれない。

  8. 3. マーカス・ラッシュフォード(20歳、イングランド代表)

    マンチェスター・ユナイテッドでFWを務め、プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、リーグカップでのデビュー戦それぞれでゴールを決め、イングランドのU-21代表およびA代表でのデビュー戦でも同様の快挙を成し遂げている。

    ユナイテッドのユース育ちのラッシュフォードは、プレミアリーグデビュー後2年半にして、すでに “赤い悪魔“(マンチェスター・ユナイテッドの愛称)にとってなくてはならない存在になっている。 2017-18シーズンに国内大会や国際大会での試合を含む公式戦52試合に出場して13得点を叩き出し、その瞬発力とゴールへの嗅覚によってロシアW杯でもセンセーションを巻き起こすにちがいない。

  9. 2. ガブリエウ・ジェズス(21歳、ブラジル代表)

    19歳の若さで、およそ3200万ユーロ(約39億円)の移籍金と引き換えにブラジルからマンチェスター・シティに加わった。スタートではややつまずいたものの調子を取り戻し、2017-18シーズンを非常に好調なまま終えている。39試合で20ゴールを決め、リーグ優勝を果たしたマンチェスター・シティでペップ・グアルディオラのお気に入りの一人となり、セルヒオ・アグエロを抑えてセンターフォワードに起用されるまでになった。

    ジェズスはブラジル代表としてもすでに素晴らしい活躍を果たしている。A代表16試合に出場して9ゴールを挙げ、2016年のオリンピックでは故国に金メダルをもたらした。

    2015年度ブラジル最優秀若手選手賞に輝くジェズスは、今度はロシアで、ネイマールとともに数々の輝かしいゴールの瞬間を演出すべく期待されている。ジェズスの魅力は “殺し屋”としての本能だけでなく、とりわけそのスペースを読み取る優れた能力とゴールチャンスへの嗅覚にある。

  10. 1. キリアン・ムバッペ(19歳、フランス代表)

    19歳という若さですでに数多くの記録を打ち立てている。PSGが1億4500万ユーロ(約188億5000万円)という多額の費用をかけてASモナコからムバッペを引き抜いたのも驚くには当たらない。

    フットボール関係者の間では、ムバッペにティエリ・アンリの再来を見る声も少なくない。いずれネイマールとともに新時代を画するワールドクラスのプレーヤーになると論じられることもまっとうな考えだろう。

    ムバッペは19歳ですでに2回リーグ・アンでの優勝を経験しており、2017年には21歳以下のヨーロッパの最優秀若手選手に贈られるゴールデンボーイ賞を受賞した。さらに、2017年3月に18歳と95日で代表デビューを果たしたムバッペは、史上最年少の代表プレーヤーとして、マリャン・ウィスニーウスキの記録を62年ぶりに更新している。