【YOUNG GUNS TALK/第1回】大谷秀和×中山雄太…柏レイソルの先輩と若手が互いの想いを語り合う

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Jリーグ期待の若手選手と長年活躍する先輩選手が、サッカーに対しての互いの想いを語り合う「YOUNG GUNS TALK」。初回は柏レイソルの大谷秀和選手と中山雄太選手。聞き手はJリーグ副理事長の原博実氏が務める。

 

■中山 「中盤でやりたいという想いの方が強いですね」

原: 大谷は、中山も含めた今の若い選手たちを、どういうふうに見ているの?

大谷 :チームはアカデミーを大事にしている中で、アカデミーの選手が入りやすかったり、活躍しやすい土台はあると思います。もちろん今の選手は技術もしっかりしていますし、下さん(下平 隆宏監督)の求めることも凄くできるんですけど、(試合で)苦しい時にもう少し、頑張れる選手が増えたらとは思いますけどね。あとは、喜怒哀楽が少ないなと。

原: そうなんだ。

大谷: 他のチームの選手に聞いてもそうらしいので、柏だけではないのかなとは思いますけど。

原: 本当は若い人たちは、先輩のポジションを取って、俺が出てやると思うはずだけど。

中山: それはあります。

大谷: 胸の内に秘めているんでしょ。

中山: はい。外に出さない選手は多いかもしれないですね。

大谷: 淡白に見える場面が多いかなとは印象としてありますね。

原: 大谷は自分が若かった頃は出していたの?

大谷: そんなに激しく出すほうではないですけど、闘うところは闘わないといけないとは思っていましたね。

原: それはあったよな。嫌だったもん、相手チームとしては。球際強いし。

大谷: 身体を投げ出すとか、そういうのは練習からやるしかないと思います。練習の中でシュートを打たれる場面で、そういうのを出せるかどうか。

原: 中山はそういうところは意識してやってる?

中山: はい。してますけど、それが客観的に見てもまだだなと思います。

原: ヘディングは自信ある?

中山: あるほうだとは思います。身長は大きくないですけど、いろんなことを考えてやっているので。

原: それも重要だよな。今はストッパーやってるけど、中盤もできるんでしょ?

中山: むしろ、そっちが本職と言うか。

原: そこでやりたい想いはあるの?

中山: そっちのほうが強いですね。

原: マスチェラーノじゃないけど、いろんなところでできるほうが、絶対いいよな。

大谷: そんなにいないですよね。雄太は左利きだし、貴重だと思います。

原: CBの左利きはなかなかいないからな。キックの練習もしてる?

中山: 自分はキックが売りだと思っているので、そこは大事にしたいなと。

原: 目指している選手はいる? こういう選手になりたいっていう。

中山: あまり一人には固定してないです。いろんな選手だったり、先輩方を見て、盗んでいきたいと思っているので。

原: 外国人だったら、どんなタイプ?

中山: CBをやりだしてからはチアゴ・シウバだったり、あとはいろんなポジションできるという意味では、ダビド・アラバですかね。

原: この人と言うより、自分なりのものを作っていきたいという感じ?

中山: はい。

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■大谷「中山は基本技術が本当に高い。左利きのCBがチームにいるのは大きい」

原: 大谷から見て、中山の良さってどこ?

大谷: 基本技術が本当に高い。今のレイソルのサッカーで、左利きのCBがチームにいるのは大きいですね。あとはキックの軌道はすごくきれい。この前、ミドルシュートも決めましたけど、普段のキックの質を見ているので、もっと点も取れるんじゃないかなとは思っています。

原: その辺も売りにしたいな。

中山: そうですね。ひそかに狙っている部分でもあるので。

原: 日本代表もCBが課題と言われているし、左利きのCBがいればなとは思うよね。

大谷: 雄太はそういうところにも、絡んでいく選手だと思いますよ。

原: 東京オリンピックもあるし、次の代表の中心になってほしいね。先輩からアドバイスはないの?

大谷: そんなに言うことはないですよ。まじめだし、代表に行って帰ってきても、おごっている様子もないし。

原: そういう性格なんだ?

中山: だと思います。性格だけじゃなく、先輩方がそういう背中を見せてくれているんで、そこは見習っていきたいですね。

原: 自分のプレーの特長はどこにあると思う?

中山: 特長がないことが特長ですね。特筆すべき分野がないので、それを自覚したうえでいろんなものを底上げしたり、レベルアップさせるというのを意識しています。

原: 若い世代は野心を内に秘めるという話しをしてたけど、大谷には若手からどういった野心が見えるの?

大谷: レイソルは若い選手が多いので、彼らの間では共有しているものがあるとは思いますが、僕らの前ではすごく良い子なので、そこまでわからないですね。でも負けて悔しいとか、何となく感じるものはあるので、ほっとする部分もありますね(笑)。

中山: もちろん、やられたら悔しいですよ。表現しているかどうかわからないですけど、まだまだ足りないっていう事実は変わらないので、表現しないという風になっているのかなと思います。あえて出さないで、それを内に秘めて、練習に取り組んだり、やれることをやっていく。野心を内に秘めるということが、習慣になってしまったのかなと思います。

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■中山「26、7歳くらいの頃には世界で活躍していたい」

原: これまでに一番プレッシャーを感じたのはどんな時?

大谷: 残留争いですね。今まで2回降格しましたけど、毎試合負けたら終わりというようなプレッシャーは、しんどかったですね。

原: そのプレッシャーに、どうやって打ち勝っていったの?

大谷: 試合に入ったらそこまで考えなくなりますし、考えてはいけないんですけど、頭の片隅で意識してしまっている部分もありました。その意味で、完全に取り払うことはできなかったですね。何回経験してもできないです。

原: 中山選手は?

中山: 僕は、試合に出始めたころですね。結果を残さないと、試合に出られなくなってしまう。出られるか、出られないかっていう状況だった頃は、プレッシャーを凄く感じていました。

原: どうやってその重圧を押しのけたの?

中山: 練習ですね。できなかったシーンをひたすら練習して、次の試合に向けてやっていく。そうやっていくなかで結果が伴っていくようになりました。

原: では、人生最高の瞬間をあげるとすれば?

大谷: やっぱりリーグ優勝した時ですね。降格とか、苦しんだ時期があった分、優勝した時は本当に良かったなと思いました。

原: 優勝した時は何歳だった?

大谷: 26、7歳くらいでしたね。

原: 中山はそれくらいの年齢になったとき、どんな自分になっているというイメージがある?

中山: 世界で活躍していたいという想いはあります。

原: そうなるためには、何が必要なのかな?

中山: さっき言った特長がないということにもつながると思うんですけど、すべてが足りないということを受け入れているんで、何かひとつを変えるというより、すべてを少しずつ変えていかないといけないと思います。

原: 大谷選手から見て、中山には何が必要だと思う?

大谷: 雄太はまだ20歳で伸びしろがあるので、すべてをレベルアップできると思います。周りから見れば左利きというところと、キックの良さっていうのは見ている人には分かると思うので、全部をレベルアップしつつ、分かりやすい特長というものを磨いていくことも、外に出ていくためには必要なのかなと思います。あとは勝たせる選手になってくれたら、よりいいですね。雄太がいたから勝つことができた。そういう存在感を出せる選手になってほしいですね。

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■中山「革新は僕らの世代が生まなければいけないと思っています」

原: TAG Heuer YOUNG GUNS AWARDのテーマである「革新は、いつだって若い世代から生まれる」。このテーマについて聞きたいんだけど、大谷は革新を生んだことはある?

大谷: 自分ではわからないですけど、やっぱり、同じポジションの先輩を越えなくてはいけないという想いを持ちながら、やってきた結果だと思います。逆に今は、同じポジションの若い選手に負けないようにという気持ちですね。僕は若い選手からも盗もうと思っているし、そういう姿勢が大事かなと思います。

原: 中山は、どんな革新を生み出していきたい?

中山: タニ(大谷)君が若い時に先輩方を越えていったように、今度は僕たちがタニ君たちを越えていきたい。タニ君たちの代から海外に行く選手は多くなっているので、自分たちの代ではもっともっと世界に羽ばたいていったり、Jリーグにいても、世界のチームとやり合って、勝っていけるようなものにしていきたいと思います。

原: 革新は、ベテランが生む可能性も?

大谷: やっぱり、若い世代じゃないですか(笑)。今のレイソルには、雄太をはじめ、中谷(進之介)や中村(航輔)と、20代前半の若い世代が出てきて、やっているサッカーも、ネルシーニョさんの頃とは変わってきている。ここのクラブだけを見ても、アカデミーで育ってきた若い選手がサッカーを変えてくれているし、僕らからしたら新しいサッカーに触れている感覚もある。やっぱり若い世代が元気なほうがいいですし、それに負けずに上の世代も頑張っていきたいですね。

原: そう大谷先輩は言ってるけど?

中山: 革新は僕らの世代が生まなければいけないと思っています。タニ君がもっと年を重ねても続けていくかもしれないですけど(笑)、たぶん、僕たちのほうが、これから長くサッカーをやっていくと思うので。

原: 大谷は若い頃、年上の選手をどう思ってた?

大谷: おっさんだなと思ってましたよ(笑)。30歳を超えたらおじさんだなという目で見ていたので、今の若い子に僕もそういうふうに思われてるんだなと思います(笑)。

原: 俺のほうが上手いと思ってた?

大谷: どこかでは思っていたかもしれないですね。でも自分より上の世代の人は個性が強かったですし、すごく負けず嫌いで、練習でも球際の争いひとつにしても、試合と同じようにやってくる。あと、オンとオフのメリハリがはっきりしてましたね。やる時はやるし、練習以外の時はリラックスする。そういう切り替えが上手かったなという印象ですね。

原: 中山は、ベテランの選手をどう思っている?

中山: おじさんだなとは思ってないですよ(笑)。でもレイソルは、他のチームに比べれば、そこまで年齢が上っていう人もいないので、今の自分の環境だと、おじさんだなと思うことはないですね。

原: さっき、中盤でやりたいという話もあったけど、そのポジションには大谷がいるよね?。

中山: そうですね。それは野心かもしれないですね。タニ君を引きずり下ろしたいと思っていますし、でも、今はまだできていないと認めています。だから野心としては、タニ君を引きずり下ろして、タニ君が今やっているようなことを奪っていきたいという想いはあります。

原: そのためには?

中山: 自分が今持っている部分を伸ばすこともそうですけど、タニ君が持っているものは自分に足りないものがあるので、そこを盗みたいです。そのうえで、それを自分のものとして高めていくというのが大事かなと思います。

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【TAG Heuer YOUNG GUNS AWARD】
Jリーグの次世代を担う若い選手層の育成・Jリーグの発展を目的に、各メディア・著名人など、本企画に賛同するアワード サポーターが、J1、J2、J3のクラブに登録されているU-23選手の中から候補者30名を選出。その後、一般投票を含む最終選考にて11名を選抜、2017年12月に表彰する。
詳しくは こちら から

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