明治安田生命J1リーグ第4節の9試合が18日に開催。豊田スタジアムでは開幕3試合で2勝1分と無敗を維持する名古屋グランパスと川崎フロンターレが対戦する。
■ACLの屈辱をぶつけたい川崎F
13日に行われたAFCチャンピオンズリーグ（ACL）で川崎Fはメルボルン・ビクトリーに敗れて自力突破の可能性が消滅した。スコアレスで迎えた後半アディショナルタイムに痛恨の決勝点を献上。痛すぎる敗戦を喫した。
ACLでは4試合を終えて1分3敗と勝利がないが、リーグ戦では昨季から18試合負けなしと絶好調。前節はガンバ大阪に2-0の完勝を収め、今季ホーム初勝利を飾った。鬼木達監督はACLとリーグの過密日程をこなす選手たちを「試合をするごとにどんどん良くなっている」と評価。
ACLでは苦杯をなめているが、その悔しさをリーグ戦でぶつけたい。小林悠も「やっぱり勝つことがすべて」と語るように、昨季リーグ王者で追われる立場としては、より勝利に拘る姿勢を見せることが必要となってくる。オーストラリアからの移動を経て中4日で臨む名古屋戦とあって、体力的にも厳しいが連勝を達成し、首位に躍り出たいところだ。
名古屋相手にはJ1で現在4連勝中。その過去4戦で13ゴールをマークしており、そのうち大久保嘉人が6点を決めている。名古屋キラーの異名を持つ大久保の活躍が期待される。
■古巣対決となる風間監督
昇格初年度となる今季、開幕3試合で2勝1分けと好スタートを切った名古屋。新戦力のジョーやランゲラックが期待以上のパフォーマンスを見せ、ガブリエル・シャビエルや青木亮太といった既存戦力と上手く融合しつつある。
とりわけランゲラックは、名古屋の守備に新しい風を吹き込んだ。ドイツやスペインでのプレー経験を持ち、オーストラリア代表にも選出されている名古屋の新守護神は、その卓越したGKセンスを惜しみなく披露。ビッグセーブを連発し、直近リーグ戦2試合でクリーンシートを達成している。名古屋にとって、1試合平均失点数が最も多い相手は川崎F（2失点）で、最も勝率の低い相手も川崎Fである（19.2%）。この不利なデータを覆すことができるか。新守護神・ランゲラックの真価の問われる。
さらに、名古屋は川崎F戦で現在8試合連続勝ちがなく、通算26試合でわずか5勝にとどまっている。2012年から5シーズン指揮した川崎Fとの古巣対決を迎えるが、風間八宏監督が果たして王者相手にどんな策を練ってくるのか。「チームは進歩している」と自信を覗かせる知将のその手腕に注目が集まる。
ここまで名古屋と川崎Fの両者ともにジュビロ磐田、G大阪、湘南と対戦し、それぞれが同じ相手に勝利し、同じ相手に引き分けている。攻撃的サッカーを標榜する両チームの戦いは果たしてどんな結末を見るのか。
注目の鬼木・風間監督対決、J屈指の攻撃陣対決と見どころ満載の一戦は、19時に豊田スタジアムでキックオフを迎える。
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