長谷部誠の出場時間減を前向きに見る…W杯までにやるべき2つのこと【海外日本人前半戦総括】

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海外で戦うサムライたちは2017-18シーズンの前半戦をどのように過ごしたのか? 歓喜の瞬間を迎えた者、充実の日々を送った者、葛藤してもがき苦しんだ者……。彼らが過ごした半年を、改めて振り返る。

長谷部誠(フランクフルト)

前半戦結果:右膝の問題で慢性的な欠場を強いられ、出場時間が減少した

チーム内序列:絶対的な存在ではないが、「トップの選手(ボビッチ氏)」と評価

前半戦採点:65点

後半戦の目標:「耐久バーナー」からの脱却

文=山口裕平

■長引く“膝問題”

今季の長谷部は膝の問題に悩まされている。手術を行った右膝のケガから想定よりも早く復帰を果たしたが、その後は慢性的に右膝の痛みに悩まされることに。年末には体調不良で離脱したこともあり、前半戦はリーグ10試合の出場に留まった。ウィンターブレイクでは復調ぶりをアピールしているが、後半戦も右膝とは「付き合いながら」やっていかなければならない。

出だしは順調だった。昨年3月に手術を行った右膝は思っていたよりも速いペースで回復し、7月1日のチーム始動日には合流。その後すぐに練習試合で実践復帰を果たすと、ドイツ杯1回戦では先発フル出場を果たしてみせた。リーグでも開幕戦と第2節ともに90分間プレーしたが、オーストラリア戦でW杯出場を決めると右膝の大事を取って代表を離脱した。代表ウィーク明けの第3節で欠場すると、その後も10月、11月の代表戦前のタイミングでも膝の問題で欠場し、10月の代表招集は見送ることになった。

■立場も揺らぎ…

早期復帰を果たしたものの、プレシーズン中から長谷部の右膝はプレーするたびに“リバウンド”が出る状態だった。膝の状態はその都度変わり、「僕も膝に機嫌を聞かないと分からない部分もある」と本人も言う。長谷部はニュルンベルク時代の2014年にも右膝の半月板損傷で半年間離脱しており、フランクフルトに移籍してからも右膝をアイシングしていることがあった。つまり、長谷部の右膝の状態は昨年の手術だけではなく、4年前のケガも影響しているため、年齢を考えても完治を望むのは難しい。ただ、長谷部は自身の状況を悲観視することはなく、「やれることはすべてやっているつもり」と最善の状態でプレーすべく全力を尽くしている。

とはいえ、継続的にプレーできない状況は長谷部のチームにおける絶対的な立場を揺るがしている。たびたび練習を欠席しなければならないため、どうしてもコンディションをトップにまで上げることはできない。コバチ監督も「私はチームに対する責任もある。100%フィットしていない選手を起用することはできない」と述べ、11月の代表戦以降はプレー可能な状態であるにもかかわらず長谷部を先発起用しないこともあった。今季も対戦相手やチーム状態に応じてリベロ、ボランチでプレーしてきた長谷部だが、コバチ監督はリベロのポジションにアブラハムを好んで起用するようになった。長谷部が昨季のような絶対的な存在ではなくなっているのは確かだ。

■ポジティブに見ると…?

ただ、ドイツで「耐久バーナー」と呼ばれるほど継続的にプレーし、評価されてきた長谷部にとって、無理を強いてまで長時間プレーする必要はどこまであるだろうか? あと何年できるか分からない現役生活を少しでも長くするために考え方を変えるのもひとつだろう。膝の状態、年齢、半年後に控えるW杯を考えれば、後半戦は出場時間ではない2つのポイントに注目したい。

1つはコンディションを上げることだ。出場時間が十分でなく、コンディションを落とすことは避けたい。すべては膝の状態に掛かっていると言えるが、完治を見込みがたい以上、昨季までのように継続的にプレーすることは難しい。そうであれば、無理に出場時間を伸ばそうとリスクを負うのではなく、限られた出場時間の中で膝への負担を和らげつつ、いかに状態を上げていくかにフォーカスすべきだ。

2つ目はボランチでのプレーに集中すること。コバチ監督がアブラハムをリベロの第一候補と考えているのであれば、今後も長谷部はボランチで起用されるはずだ。ハリルホジッチ監督が大きな変化を決断しない限り、これは日本代表にとってもプラスになる。長谷部もボランチでプレーすることについては常々口にしており、W杯に向けてボランチとしての感覚を養えるはずだ。

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