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【直前プレビュー】10年ぶりのアジア王者へ…浦和は勝ちに徹する戦いを/ACL決勝第2戦

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦が25日に埼玉スタジアム2002で行われる。浦和レッズはホームで10年ぶりの頂点を手にできるのか。アジアの頂点を決する戦いがいよいよクライマックスを迎えた。

アル・ヒラルのホーム・キングファハド インターナショナルスタジアムで行われた第1戦は、開始7分に浦和がラファエル・シルバのゴールで幸先良く先制に成功する。しかし、37分に、アル・ヒラルのエース、オマル・フリービーンに同点ゴールを許すと、試合はホームのアル・ヒラルが一方的に攻め込む展開に。しかし、守護神・西川周作を中心とした守備陣が追加点を許さず、試合は1-1で終了。アウェイゴールを奪い、引き分けに持ち込んだ浦和が、第2戦へ上々のスタートを切った。

「守備に追われる時間が長く、いくつかピンチを招いたが、選手たちは粘り強く戦ってくれた」と、堀孝史監督が試合後に振り返るように、浦和のシュート6本に対してアル・ヒラルは倍以上となる15本ものシュートでゴールを強襲。CKも浦和は0本に対し、アル・ヒラルは8本。スタッツだけでも、押し込まれる展開だったことが容易にわかる。厳しい戦いを強いられた浦和だったが、10年ぶりのアジア王者に向けて、第一難関は突破したといっても過言ではない。

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第2戦に向けて堀監督は「次のホームではもう少し自分たちの攻撃の面を出すことができたら」と、攻撃的な姿勢を見せていく構えを見せ、さらに、貴重なゴールを挙げたラファエル・シルバも「2ndレグはしっかりと自分の強みを見せる」と、攻撃に意識を置くことを断言した。

そのラファエル・シルバは、第1戦で右足を負傷して途中で交代を余儀なくされたものの、第2戦の出場は「大丈夫だと思う」と語っており、出場へ意欲を見せている。また、第1戦は累積警告により出場停止となっていたDFマウリシオも復帰することが濃厚。ベストメンバーで決戦に臨むことができそうだ。

一方のアル・ヒラルは、ACLでエースのオマル・フリービーンの10得点に次ぐ7ゴールを挙げていたカルロス・エドゥアルドが第1戦で負傷。診断の結果、前十字靱帯断裂の重傷を負い、手術することを発表。攻撃の舵を切るブラジル出身MFの離脱は、アル・ヒラルにとっては痛手となるだろう。

この試合は先制点が勝敗を分かつ重要なポイントとなる。浦和は勝利すれば優勝が決定するが、引き分けの場合でもスコアレスであればアウェイゴールの差で優勝が決まる。仮に1-1となった場合は延長戦となり、2-2となるとアウェイゴールの差でアル・ヒラルに優勝を譲ることになる。状況は浦和有利であることは間違いないが、第1戦の戦いを振り返ると、引き分け狙いで臨めば危険な相手であることは、堀監督や選手たちも周知の事実。流れを引き寄せる先制点を早めに取っておきたいところだ。

前売りチケットはすでに完売。赤く染まるスタジアム、鳴り響く大声援を背に、浦和がJリーグのプライドを背負い、新たな歴史を刻む戦いに繰り出す。

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