【独占】ドナドーニ氏、日本代表新監督について「挑戦できれば幸せ」「快く受けたい」/インタビューVol.3

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『Goal』は、日本代表の新監督候補に浮上していると報じられたロベルト・ドナドーニ氏に独占インタビューを実施した。最終回となる第3弾は、日本代表の指揮官就任について核心に迫る。

日本代表の新監督候補に浮上していると報じられたロベルト・ドナドーニ氏。『Goal』は元イタリア代表指揮官にインタビューする機会に恵まれた。

キャリアから憶測すると、日本との関係性はあまりないように思えた。しかし、率直に疑問をぶつけてみると「以前から興味を持っていて、Jリーグの試合も研究対象として追いかけていた」という。ワールドカップの日本代表戦も「4試合すべてチェックした」とのことだ。

ではドナドーニ氏は日本サッカーの今後をどのように見ているのか? 話を進めていくうちに、ドナドーニ氏自身が日本代表やJリーグに関心を持っていることが分かってきた。その理由、日本が持つ魅力とは?

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インタビュー・文=松岡宗一郎(Goal編集部)

■「まだまだ指導者として成長したい」

――日本代表の西野朗監督は退任が決まっています。後任にはどんな人物がふさわしいとお考えですか?

まずは若手をしっかり育てられる指導者が好ましい。そして日本人のメンタリティを理解できることも重要な条件だ。というのも、代表チームというのはその国のサッカーを象徴する存在と言える。つまり、代表監督のやり方にチームが適応するのではなく、代表監督が日本に適応する必要があるんだ。

――一部の報道ではユルゲン・クリンスマン、アーセン・ヴェンゲル氏らとともにあなたの名前も次期監督候補に挙がっています。単刀直入にお聞きしますが、打診やオファーはありましたか?

残念ながら公式なオファーは受けていない。ただそういった声があることは知っている。もし正式なオファーが届くとしたら非常に光栄だ。好意的に思っているよ。

――もし正式なオファーを受けたとしたら?

本当に光栄だ。快く受けたい。

――「快く受けたい」と書いてしまって大丈夫ですか?

無論だ、そう書いてもらって構わないよ(笑)。

――先ほど、後任にふさわしい人物像という話をしました。ロベルト・ドナドーニという人物をその条件に当てはまるでしょうか?

監督に重要なのは規律、謙虚さ、そして適応能力だ。特に日本に移住するとなれば適応能力がとても重要になる。私は選手としてアメリカとサウジアラビアに行った経験がある。イタリアのスタイルをそのまま持ち込んでもうまくいかないことは分かっているよ。郷に入っては郷に従え、さ。新しい文化に適応することが求められるんだ。

仮に日本へ行くことになったら相当の覚悟とともに飛行機へ乗り込むだろう。日本に移住し、文化に適応し、日本人のメンタリティを受け入れてまるで日本人かのように立ち振る舞わないとダメなんだ。

往々にして外国人監督が日本に適応できないのは自分のやり方を全面的に押し出そうとするからだよ。私はそのやり方は間違いだと思う。

――ドナドーニさんのキャリアを振り返ると、確かに選手としてアメリカとサウジアラビアでプレーしてらっしゃいます。しかし、指導者としてはイタリア国外のクラブや国を率いた経験がありませんよね? 今まで国外という選択肢はなかったのでしょうか?

おっしゃる通りだ。オファーはあったが、縁がなかった。ただ国外に行くことをネガティブに考えているわけではないよ。もしそうならアメリカやサウジアラビアに行くことはなかったのではないかな? 私が現役の頃は今ほどアメリカやサウジアラビアへ行く選手は多くなかった。その中で私は未知なる国へ行くことを選んだ。成長のためにね。内に秘めた冒険心がそうさせたんだ。

海外での生活は慣れているし、海外のサッカーには常に触れている。準備はできているんだ。今までイタリアでキャリアを積んできたが、まだまだ指導者として成長したいし、素晴らしい経験をしたい。もしそのチャレンジが日本でできるならとても幸せなことだよ。

――ちなみにJリーグのクラブからオファーが届いたとしたらどうでしょう?

もちろん、除外することはしない。素晴らしいプロジェクトが待っているのであれば、喜んで参加したいと思う。私自身はJリーグのチームは素晴らしいと感じている。除外しないし、熟考したいと思うよ。

――セリエAのクラブを率いているときも言葉が通じない選手とコミュニケーションを取る機会はあったと思います。どういった点を気をつけていましたか?

まず言いたいのは「サッカーは“サッカーが言語”」ということだ。サッカーを通して解決できないコミュニケーションはない。少なくとも私はそう考えているよ。

フランス、アルゼンチン、スウェーデン、チリ……色々な国籍の選手とともに仕事をした。昨年まで率いたボローニャは特に多国籍なチームだった。言葉がわからないなりにちょっとしたおしゃべりで関係を築いたり、時には面と向かって話してコミュニケーションを取ったりしていた。

私は語学が好きだから必要となれば学ぶ意思はある。もちろん、日本語もね(笑)。

――もし機会があれば、ぜひドナドーニさんが話す日本語を聞いてみたいですね。

私は人として成長し続けることが大事だと考えている。成長を止めてしまえば人として終わったも同然なのでね。だからこそ言葉も含めて学んでいきたいと考えているよ。

――ここまで「成長」や「学び」「挑戦」といった言葉が多く聞かれました。前向きな言葉にドナドーニさんの人間性が出ているように感じます。ご自身ではどんなことを大事にしてらっしゃいますか?

私が好きな哲学は、自分に近い人や一緒に仕事をしたことがある人が自分のことを悪く言うことがあるとすれば、それは人生の敗北を意味するということだ。もし自分がリスペクトの気持ちを持って周囲に接すれば、自分のことを悪く言う人はいないと思う。だから仮に悪口を言われたとしたら、それは人生の敗北を意味するんだ。

リスペクトを持って周りの人たちと接すること。それは私が親から教育されたことでもある。一番の哲学であり、最も大事な信条だ。それを大事に生きているよ。

――いま「哲学」という言葉が出ました。最後になりますが、監督として大事にしている哲学を教えていただけますか?

監督として一番重要なのは選手を知ること、選手のキャラクターを知ること、そして選手の特徴を生かすことだ。戦術云々ではなく、まずは選手を知って選手を生かすこと。それが監督としての一番の信念だ。

実際、私は色々なチームを率いてきたが、システムはすべて違う。そのチームにいる選手に一番合ったサッカーとシステムを用いて選手の力を発揮させること。それが一番大事なことなんだ。

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