日本代表も初体験した賛否両論のビデオ判定…欧州では早期にVAR導入を希望する声も

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ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によってPKを献上した日本代表。ロシアW杯でも導入される見通しであるVARとは?

10日に行われた日本代表対ブラジル代表で、主審がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって、ジャッジを下す場面があった。

日本は7分に、CKの競り合いで吉田麻也がPA内でフェルナンジーニョを倒してしまう。プレーは流されたものの、主審がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR/ビデオ判定)でリプレイを確認すると、吉田のプレーをファウルと判断。時間差でブラジルにPKが与えられる。このPKをネイマールが決めたことにより、日本はビデオ判定により先制点を献上した。

さらに55分、酒井宏樹がネイマールと競り合い、転倒。すると、ネイマールは倒れ込んだ酒井を小突いてしまう。これもその場では純粋なファウルの判定に止まったが、その後、主審がVARでリプレイを確認。またも時間差でネイマールにイエローカードが提示された。結局日本はブラジルに1-3で完敗。2018年のロシアW杯でも導入される見通しのVARを初体験する形となった。

VARは、6月に行われたFIFAコンフェデレーションズカップでも採用。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、「このシステムは審判員にとっての意思決定をサポートするうえでしっかり役立っているところを見てきた。ビデオ・アシスタント・レフェリーは、サッカー界の未来だと認識している」と満足感を示していた。

しかし、同大会ではポルトガルvsメキシコでポルトガルのゴールが、チリvsカメルーンではチリのゴールがVARによって取り消されるジャッジもあり、試合を操作できるのでは?という声もあがり、賛否両論が巻き起こっていた。

逆にVARがあれば…といったシチュエーションもある。11月10日に行われたロシアW杯欧州予選プレーオフの北アイルランドvsスイスの一戦。

北アイルランドのコリー・エヴァンスがシュートブロックの際にハンドを犯したとして、スイスにPKが与えられる。結局このPKが決勝点となりスイスが勝利。試合後、このPKの判定に対して北アイルランドのマイケル・オニール監督が意義を唱えた。

「ボールは実際に腕ではなく肩に当たっていたはずだ。あのジャッジの判断は信じがたいものだ。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)システムに賛成するよ。VARがあれば、明らかに適正な結果となっていたはずだ」と、ビデオ判定導入を急ぐべきとの意向を示していた。

賛否両論のVARは、サッカー界にとって良い兆しとなるのか。今後のVAR判定に注目が集まる。

■ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)とは
映像を見て、明らかに間違っていると思われる判定があった場合、無線を通じて主審に知らせることができる審判のこと。映像室に控えるこの映像副審が、試合の結果を左右するような重要な判定に関して、知らせる必要があれば主審に申告するというもの。最終的なジャッジは、主審が行い、ピッチ脇に設置されたモニターで、当該場面の映像を見直すことができる。

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