名選手と比べてわかる早熟ムバッペの偉大さ…アンリ、ロナウド、メッシの18歳のときは?

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今年華々しいデビューを飾ったキリアン・ムバッペの活躍を歴代の名選手と比べる。彼らはムバッペと同じ年齢の、18歳のときにはどのような状況であったのだろうか。『Goal』が総括する。

偉大な選手の覚醒を目の当たりにすると興奮する。あらゆる感情が刺激され、その選手の未来をどうしても想像したくなってしまうのだ。それはめったにない瞬間でもあるが、今まさにそれに当てはまる選手がいる。キリアン・ムバッペだ。18歳という若さの彼は、トップチームでデビューと同時に頭角を現し、多くの注目を浴びていった。

特に鋭いドリブルと得点への嗅覚はティエリ・アンリの再来とも言われても、違和感を感じない。また落ち着いた立ち居振る舞いや性格も、彼を一気にスターと呼ぶにふさわしい選手に押し上げた要因でもあるだろう。

そんなトップ選手の仲間入りに一歩近づいたムバッペであるが、他の多くの名だたる選手たちは、ムバッペと同じ“18歳”のとき、どのような功績をあげていたのだろうか。アンリ、ジネディーヌ・ジダン、ロナウド、クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシ、ネイマールなどのスーパースターとムバッペを比較していくことにしよう。

Kylian Mbappé

■フランスの選手たちと比較

ティエリ・アンリ(1995-96):18歳当時、ASモナコ所属
ムバッペはモナコでデビューして以来、スピード、パーフェクトなシュート体勢、大人びた物言いなどで常にティエリ・アンリを彷彿とさせてきた。フランス史上最高のストライカーであろうアンリだが、ストライカーとして簡単に花開いたわけではない。1995-96シーズン、18歳だったアンリは、フランスのA代表とは程遠い存在であったのだ。アンリが世界に名を馳せたのはその5年後のアーセナルに移籍してからのことである。ムバッペには無縁と思われる苦労をアンリはしてきている。

ジネディーヌ・ジダン(1990-91):18歳当時、ASカンヌ所属
後にサッカー界のカリスマとなるジダンのデビューは多くの人を圧倒した。ジダンはカンヌで急成長し、見事なテクニックを身に付けていったのだ。特に独特なボールタッチは素晴らしく目を見張るものがあった。しかしムバッペと同じ18歳の時のジダンには、特筆すべきものは何もなかった。チャンピオンズリーグやフランス代表で活躍するようになるのは、まだ先のことである。

ミシェル・プラティニ(1972-73):18歳当時、ASナンシー所属
ムバッペと成長の仕方が一番似ているのは、もしかすると“将軍”プラティニかもしれない。後に代表で背番号10を背負うこととなるプラティニは、18歳の頃はナンシーに在籍、リーグ・アンではムバッペと同じくらいの数の試合に出場していた。ただしプラティニはゲームメーカーではあったが、ムバッペの方が決定力はかなり高い。

アントワーヌ・グリエズマン(2008-09):18歳当時、レアル・ソシエダ所属
アントワーヌ・グリエズマンの経歴は、他の選手たちよりもはるかに紆余曲折がある。いわゆるクレバーな選手ではないからこそフランスの大衆に好かれたグリエズマンは、ムバッペとは対照的ともいえる選手だ。彼はフランスを出て、慣れないスペインで苦労し大成したが、18歳の頃にはトップチームでデビューすることはできないでいた。彼にとってすべてが動き出したのは、翌年セグンダ・ディビシオン(スペインの2部リーグ)に入団してからであった。

カリム・ベンゼマ(2005-06):18歳当時、オリンピック・リヨン所属
チャンピオンズリーグにおいてフランス人選手として最多得点を記録しているカリム・ベンゼマの経歴は見るべきものがある。現在はレアル・マドリードのセンターフォワードを務めているが、リヨンのユースに所属していた18歳当時は他の選手たちよりも頭一つ抜けていたものの、ムバッペほど早熟ではなかった。プロデビューは華々しく、初出場したチャンピオンズリーグでも活躍したが、フランス代表に呼ばれるのは翌年になってからである。

Antoine Griezmann Real Sociedad

■外国籍選手たちと比較

クリスティアーノ・ロナウド(2002-03):18歳当時、スポルティング・リスボン所属
ムバッペにとってポルトガル代表のストライカーCR7は、絶対的なアイドルである。だが18歳の時のC・ロナウドとムバッペを比べてみると、ムバッペの方が先んじていたと言うことができる。スポルティング・リスボンでプロデビューしたC・ロナウドは、当時はまだCR7ではなかった。彼のサクセスストーリーはその直後にマンチェスターユナイテッドに移籍してからだ。その後の活躍は万人の知る通り。

リオネル・メッシ(2004-05):18歳当時、FCバルセロナ所属
バルセロナの下部組織であるラ・マシアで育った後、メッシはトップチームに昇格したが、それでも数字の上では同じ年齢の時のムバッペほど印象的な成績をあげてはいない。しかし18歳のときから所属しているバルセロナで才能を開花させ、代表に選ばれてからのメッシの成長ぶりは人々の記憶に刻まれている。

ネイマール(2009-10):18歳当時、サントスFC所属
ネイマールこそが、まさにムバッペと同じ年齢の時に同じように活躍した選手であろう。この頃はまだネイマールがバルセロナに移籍をする前であったが、すでにヨーロッパでの彼の評判はとても高く、頭角を現し始めたことを誰もが覚えている。比類なきストライカーでありパサーであるブラジルのスターは、この頃サントスで輝かしい成績をあげている。

Neymar - Santos FC

ロナウド(1994-95):18歳当時、アイントホーフェン所属
ロナウドにとって18歳はアイントホーフェンに移籍した最初の年であった。彼はそこでヨーロッパでの初シーズンにも関わらず驚くべき活躍をし、その完璧なまでの活躍ぶりはプロデビューから引退するときまで続いたのだ。ここに挙げた選手の中でロナウドが最も早熟である。もちろんムバッペと比べてもだ。この事実はこれからもきっと続くであろう。彼はまさに怪物だ。

ロナウジーニョ(1997-98):18歳当時、グレミオ所属
ロナウジーニョの初期の活躍というとしばしパリ・サンジェルマンFCでのデビューが思いだされるが、ロナウジーニョがプロになったチームはグレミオである。彼のプレーはたちまち評判を呼び、デビュー以来の努力もあって2005年のバロンドールを手にしたのだ。1997-98年シーズン、18歳のロナウジーニョの活躍はムバッペに遠く及ばなかった。だが、南米のチャンピオンズリーグであるコパ・リベルタドーレスでは目覚ましい活躍をしていた。

こうしてみると、ムバッペの活躍はどの名選手にも劣らず、そればかりかその一歩上を行っている。来季、どの場所に彼が立っているのかまだ誰も知らないが彼の次なるステップも楽しみでならない。

文=JC・ダンリー/Jean-Charles Danrée

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