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優勝争いの構図は?今年のJ1は昨季以上に“アグレッシブ”な戦い必至【J1シーズンプレビュー】

ワールドカップイヤーである今年は、5月下旬から約2カ月の中断期間を挟むため、明治安田生命J1リーグは例年よりも早く2月23日に開幕する。

昨季は、川崎フロンターレが優勝を成し遂げ、セレッソ大阪がルヴァンカップ、天皇杯と2冠を達成。いずれのコンペティションでも初優勝チームが生まれたことで、新時代の到来を予感させるシーズンとなった。

■優勝争いの構図は?

今季も王者、川崎Fを中心に優勝争いが展開されていきそうだ。昨季の主力をほとんど残留させた一方、FC東京から大久保嘉人を復帰させた。また現在は負傷離脱中ながら、横浜F・マリノスから齋藤学を迎え入れるなど、昨季以上の戦力を手にしている。

2年目を迎える鬼木達監督のスタイルも十分に浸透しており、組織としての完成度も間違いなく高まるだろう。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)との両立を可能とするチーム力を備えており、リーグ連覇に向けて盤石の体制を整えている。

対抗馬は、FUJI XEROX SUPER CUPでその川崎Fに勝利したC大阪になるだろう。こちらも昨季の主力をそのまま残しつつ、浦和レッズから高木俊幸、HJKヘルシンキより田中亜土夢を獲得。元韓国代表FWのヤン・ドンヒョンも迎え入れ、とりわけ攻撃面の底上げを実現した。

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川崎Fとの一戦で高木がすでに結果を出すなど、新戦力が早くもフィットしており、昨季は怪我が相次いだエースの清武弘嗣も、コンディションを高めている。攻撃のタレントは豊富なだけに、尹晶煥監督が持ち込んだ守備組織が今季も崩れなければ、リーグ戦初優勝の悲願を成就できる可能性は高い。

昨季、無冠に終わった鹿島アントラーズは巻き返しのシーズンとなる。カギを握るのは8年ぶりに復帰した内田篤人だろう。欧州で揉まれ、3連覇を成し遂げた黄金時代の勝利の味を知るサイドバックが、その経験値をチームに還元できれば、終盤に失速した昨季の二の舞を演じることはないはずだ。

柏レイソルの存在も面白い。中村航輔、中山雄太ら若手が着実に成長を続ける一方、江坂任、小泉慶らを獲得し戦力アップを実現。凄みを増しつつある伊東純也、大砲、クリスティアーノも健在で、勢いに乗れば優勝争いに絡んでいきそうだ。

2018-02-22-j1coach.jpg©Getty Images

■混戦模様の上位争い

ACLに出場する4チームが戦力的にも優勝争いを牽引していきそうだが、名波浩監督のもとで成熟の域を辿るジュビロ磐田、昨季のアジア王者、浦和レッズも確実に上位争いに絡んでくるだろう。一方、昨季5位となった横浜FMはアンジェ・ポステコグルー新監督の手腕がカギを握る。齋藤学、マルティノスの両翼が流出したなか、新たなスタイルをいかに浸透させることができるのか。ここで時間を擁するようだと、思わぬ苦戦を強いられるかもしれない。

昨季は低迷したガンバ大阪とサンフレッチェ広島の2クラブも興味深い。攻撃スタイルに定評のあるレヴィー・クルピ監督を迎えたG大阪は、かつてのアグレッシブな姿勢を取り戻し、迫力の攻撃サッカーを示していきそうだ。城福浩監督が就任した広島は、J2で結果を残した渡大生、タイの英雄、ティーラシンを獲得し、前線の補強に成功。得点力不足に苦しんだ昨季からの巻き返しを狙う。

実績十分の長谷川健太監督を招聘したFC東京、2年目の爆発が期待されるルーカス・ポドルスキ擁するヴィッセル神戸も、上手くはまれば優勝争いに絡んでくるかもしれない。

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■昇格組は台風の目となるか?

昇格3チームも、リーグ戦を盛り上げる存在となっていきそうだ。圧倒的な強さで昨季のJ2を制した湘南ベルマーレは、7年目を迎える曺貴裁監督の下で、アグレッシブかつ組織的なスタイルが築かれている。“湘南スタイル"と称されるこのサッカーを、高いレベルで体現できれば、ダークホースとなり得る可能性を秘めている。

湘南と同じく1年でJ1復帰を実現した名古屋グランパスは、攻撃サッカーが何よりの魅力。風間八宏監督が求めるスタイルは、昨季のJ2では完成形を見なかったものの、ツボにはまった時の破壊力はまさに脅威。元ブラジル代表のFWジョーの加入も大きく、圧巻の攻撃サッカーを披露してくれそうだ。

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J1初参戦のV・ファーレン長崎の奮闘も期待される。戦力的には見劣りするものの、高木琢也監督が5年間かけて築き上げた組織力こそ、このチームの強み。徳永悠平、中村北斗ら経験豊富な地元出身選手の帰還もポジティブな材料で、地元ファンの熱い後押しを受けながら、インパクトを放つ可能性は十分だ。

冒頭で触れたように、今年は約2か月の中断期間が設けられている。このインターバルをいかに有効活用できるかも、優勝争いのポイントとなるだろう。

4年前のG大阪は前半戦で出遅れ、一時は首位から勝点差14も引き離されながらながらも、中断明け後に猛烈な追い上げを見せて、見事に逆転優勝を実現している。そのケースを踏まえれば、今季はたとえスタートダッシュに躓いても、出直しの猶予が与えられることになる。毎年のように混戦となるJ1リーグだが、今季は例年以上に“読めない"戦いとなるだろう。誰もが予想だにしない、ドラマティックな結末が待ち受けることになるかもしれない。

文=原山裕平

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