ロシア史上最高のFWが語る母国…踏み出した指導者としての第一歩【W杯開幕直前連載】

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開幕まで残りわずかとなったロシア・ワールドカップ。『Goal』では、ついに開幕する祭典までロシアのレジェンドに話を聞き、全8弾の独占インタビューをお届けする。第7弾はアレクサンドル・ケルジャコフ。

4年に一度の祭典が、間もなくやってくる。

『Goal』はFIFAワールドカップの開幕を前に、開催国ロシアのレジェンドたちにインタビューを行った。全世界の目がロシアに集まる特別な1カ月。レジェンドたちの現在や、ワールドカップに抱く期待、願い、思いとは?

「スペシャルウィーク・ロシア」の第7弾はアレクサンドル・ケルジャコフ。ロシアが生んだ名ストライカーで、同国歴最多得点記録も持つ。ゼニトで得点王やリーグタイトルなど、多くのトロフィーに恵まれ、セビージャでも1年間プレー。UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)やコパ・デル・レイ制覇に貢献した。ロシア代表としても2002年、2014年のワールドカップに出場し、ユーロも2度の出場経験を持つケルジャコフは現在、監督としてのキャリアを歩み始めたばかり。どのような目線で後輩たちを見つめているのだろうか、『Goal』に語ってくれた。

■指導者として踏み出した大きな一歩

Aleksandr Kerzhakov

――あなたは今、ロシアのU17代表監督ですね。興味深い仕事でしょうか?

もちろん。とても重大だよ。あらゆるサッカー選手にとって、どの年代であろうと、代表チームに選ばれることは最大のステップだ。若い選手たちはU17のジュニアチーム、成人してからはA代表が目標なんだ。だから、U17を率いることは、私にとって非常に名誉なことだよ。

――元々若い選手たちと一緒にやりたいと思っていたのですか? それとも、向こうからのオファーで、あなたはそのチャンスを受け入れたということでしょうか?

Aライセンス取得のため、コーチングスクールに入った。しばらく学んだあと、オファーが来たんだ。最初は興味が持てる仕事だろうかと、考える時間を作った。私は候補者の一人だったが、最終的にロシアサッカー協会が私を選んだんだ。

――指導者としてのキャリアプランはありますか? それとも、運命が導くままに、でしょうか?

今のところ、特に計画はないよ。新しい仕事を引き受けたばかりで、次がどうなるかを話すには早すぎる。さしあたり、最も重要なことは、2001年に生まれたロシア全土の17歳の若者たちと、良いチームを作り上げることだ。

――選手時代、あなたはすでに監督業に興味を持っていましたか? それとも最近になってからでしょうか?

そうだね。現役時代、30人ほどの異なる監督と出会って、それぞれから、いろいろなことを学んだ。でも、監督になるという考えが芽生えたのは、現役を終える頃になってからだね。

――現役時代、最もインスパイアされた監督は誰ですか?

私はそれぞれの監督から学び、それぞれの一番良い部分を吸収してきた。あえて言うなら、現役生活でやってきたすべての中で手本となるのは、(ゼニト時代に指導を受けた)ユーリ・アンドレイヴィッチ・モロゾフだね。

――どんなサッカー、どんなスタイルを、選手たちに教えていこうと思っていますか?

今はまだ、それを明確に行うのは難しい。プレースタイルというのは、チームを構成する選手たちによって、大いに変わるものだから。選手たちの能力や個性にあったチームを築く必要がある。まずは選手たちのことをよく知って、彼らがどんな技術を持っているかを研究し、それから、スタッフとともに最適と思えるプレースタイルを決めていくよ。

――将来は外国で監督をしたいと思いますか?

今そのことを話すのは、とても難しいことだ。でも、それは誰もが夢見ることだというのは確かだよ。優秀な兵士なら、将軍になることを考えない者はいない。とにかく、どんな地域で仕事をするにせよ、最善を尽くすよう努力しなければならない。私も、それを望んでいる。だけど繰り返すけど、今はまだ将来のことは何も考えていない。

■「後悔することはなにもない。私のキャリアは素晴らしかった」

Aleksandr Kerzhakov Russia World Cup 17062014

――現役生活は終わりました。若いころには、こんなに成功すると思っていましたか?

いや、もちろん、予想していたよりずっと素晴らしかったよ。

――あなたは、ロシア代表における最多得点(30)を挙げた選手です。この記録は誇りに思っていますか?

もちろん。こんな快挙を成し遂げられて、とても幸せだし、私も家族も誇りに思っている。特に父は、いつもロシアサッカーの歴史の一部になってほしいと願っていた。父を幸せにできて、私も幸せだ。

Aleksandr Kerzhakov Russia

――後悔はありますか? 例えば、ロシアが素晴らしい成果を残した、2008年のユーロに出場できなかったことなど…

後悔することは何もない。何か別のことが起きていたとしても、その次にどうなっていたかは、わからないものだよ。私のキャリアは素晴らしかった。複雑なときもあったし、様々な障害もあった。そのすべてが私を強くしたし、そのおかげで頂点に立てたんだ。

■自身の後継者に期待

――まもなくワールドカップが始まります。ロシア代表にはケガ人が多いようですが、あなたは楽観視していますか?

当然ロシア代表のことはとても気になるし、今でもいろいろとサポートしている。だけど、素晴らしい成績が出せると思っているよ。確かに選手のケガは問題だ、特にそれが主力選手の場合はね。でも、ロシア代表の監督は経験豊富だ。誰だってケガはするし、選手たちも対処できると思う。それに、選手たちは大会に出られなかった仲間のためにもと思って、余計にモチベーションが高まるだろう。

Fedor Smolov Russia

――フョードル・スモロフは、ワールドカップで、ロシア代表のエースストライカーだと予想されています。彼のことをどう思いますか? あなたの後継者は彼でしょうか?

フョードルのことは、彼がプロの世界に入ってきたばかりの頃から知っている。私がセビージャからディナモ・モスクワに移籍したとき、彼とアレクサンドル・ココリンが、ディナモ・モスクワでキャリアを始めたばかりだった。フョードルの最初のゴールを見たし、最高レベルで最初の功績をあげたところを見ている。2人はタイプは違うけど、どちらも素晴らしいアタッカーだ。あいにく、ココリンは今回のワールドカップには出られないけれど、フョードルは活躍できると信じている。今回の大会で、彼がステップアップできることを期待しているし、来シーズンはヨーロッパの大きなリーグで活躍できるようになってもらいたいと思う。

インタビュー=ナイーム・ベネドラ/Naim Beneddra

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