モナコに恐れる相手なし!圧倒的攻撃力がレアル、アトレティコ、ユーヴェを襲う?

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サプライズとなったモナコの準決勝進出だが、彼らは何も幸運に恵まれて最後の4クラブに残ったのではない。若手とベテランが融合したフランスの雄は今、最も勢いに乗ったチームである。

レアル・マドリー、ユヴェントス、アトレティコ・マドリー……。この3クラブにモナコが並ぶだけで見慣れないトーナメント表になる。

過去5年以上にわたり、先にあげた3クラブはチャンピオンズリーグ終盤戦の常連だ。一方、モナコは、2004年に決勝に進出して以来、フランスリーグ2部に降格するという苦難の時代を経験してきた。ところが今ではレオナルド・ジャルディム監督に率いられ、ヨーロッパのどのクラブにも劣らぬ強さを見せている。

直近でモナコの生贄となったのはボルシア・ドルトムントだった。スタッド・ルイⅡで行われた準々決勝セカンドレグを3-1でモナコがものにし、2試合合計スコアで6-3と圧倒したのだった。そのスコアが示すように、両チームの攻撃力が際立った対戦となった。

「我々は変わることのないDNAのもとでプレーをする。今の勢いを維持していきたい」

試合前、ジャルディムはそう語っていた。とどのつまり、攻撃的なスタイルを崩すことはしないという“宣戦布告”である。

モナコは彼らの志向する攻撃的なスタイルに則り、試合序盤でケリをつけてしまおうという意図が見えた。18歳の“神童”、キリアン・ムバッペはノックアウトラウンド初戦から4試合連続でゴールを決めた唯一の選手になり、ここまで4試合で5ゴールを記録している。そして、ラダメル・ファルカオのヘディングによる追加点が、初戦をホームで2-3と落としたドルトムントを窮地に追い込んだ。

後半開始からドルトムントはモナコの若いチームのスキをつき反撃を仕掛けたものの、最終的には記憶に残るような逆転劇という結末には至らなかった。ハーフタイムにとった交代策も機能せず、為す術のなかったドルトムントを尻目に、モナコは途中出場のヴァレール・ジェルマンが終了10分前にダメ押しとなるゴールを決めた。チームで長く活躍して2部時代を知る男の一発は、チャンピオンズリーグ準決勝に駒を進めることに一役買ったのだった。

■若き才能の躍動とベテランの復活

Radamel Falcao Monaco Dortmund Champions League 18042017

準決勝に進出して他のビッククラブと肩を並べられることは、モナコにとってメリットしかない。さらに言えば、彼らはまだまだ先に進めるはずだと感じているだろう。抱えているタレントと冒険的なアプローチもあいまって、彼らはおそらく他のどのクラブよりも得点することに対するポテンシャルを秘めている。どのクラブが相手でも叩くことのできるチャンスがあると、信じているのだ。

早熟とも見えるムバッペは素晴らしいキャリアのスタートをつかんでいる。チームからは十分なサポートを受け、メディアのヘッドラインを賑わすようになった。ムバッペに並ぶ若き才能、トーマス・レマルはドルトムント戦でもアシストを記録し、ノックアウトステージに入ってから4試合連続でゴールを生み出す手助けをした。これは2011年にアンドレス・イニエスタが記録して以来の快挙である。そしてファルカオは2シーズンのスランプから復活を遂げ、ベテランのエースとして若いチームをけん引している。

また、10番を身につけるベルナルド・シルバのことを称賛しないのはアンフェアだ。今シーズンにおける貢献度が計り知れないことを忘れるべきではない。

Kylian Mbappe Shinji Kagawa Monaco Dortmund Champions League 19042017

称賛に値する選手を挙げればキリがない。

攻撃陣が目立ちがちなモナコにおいて、中盤のティムー・バカヨコとセンターバックのカミル・グリク、ジェメルソンはしっかりと土台を固めている。

ベンジャミン・メンディは水曜日の試合で質の高いクロスボールを供給してゴールを生み出した。あれほど高品質なボールを蹴れる選手は、世界中を探してもそうそういないだろう。

■あくまでも、どこまでも、攻撃的に

モナコの意識は明らかに攻撃に偏っている。それは長所であるとともに、相手につけ込む余地を残す短所でもある。しかし、彼らはウィークポイントを隠そうとしない。あくまでも、マインドは攻撃であり、それを鎮めようという思考はどうやら存在しないようだ。

ドルトムントはモナコを長い時間、自陣に封じ込めた。彼らは60%以上のポゼッション率を誇ったものの、それほど攻撃的な相手に対してもモナコが失点を許しそうなシーンはほとんどなく、むしろ数多くの決定機を創出していたほどだった。

モナコはマドリードの両雄やイタリア王者に比べると、ファンによる十分なサポートを受けていないし、偉大な歴史も持っていない。サッカーに興味がない人でも知っているようなスター選手も限られている。他クラブの関係者やファンたちは、組み合わせ抽選会でモナコを引き当てることこそ、カーディフへの近道だと考えているに違いない。

しかし、モナコの攻撃力はビッグクラブをも凌駕する破壊力を持っている。ここまでの戦いを見つめてきた者なら、彼らが放つ可能性という名の光を、感じずにはいられないはずだ。

文=ロビン・バイナー/Robin Bairner

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