ピケが独立投票実施のカタルーニャを思い涙、スペイン代表については「不快ならばもう外れていい」

シェア閉じる コメント

カタルーニャ州で実施された独立投票の影響で、異例の無観客試合で行われた1日のリーガエスパニョーラ第7節バルセロナ対ラス・パルマス。試合終了後にバルセロナDFジェラール・ピケがメディアの前に姿を現し、現在の心境について語っている。

カタルーニャ州は1日に同州のスペインからの分離独立の是非を問う住民投票を実施。対して、憲法裁判所により住民投票の執行停止命令を得たスペイン中央政府は、投票を阻止すべく治安警察、国家警察を動員し、投票所を占拠するなどの行動に出た。最終的には700人以上が負傷する事態となっている。

そしてカタルーニャ州のシンボルの一つであるバルセロナは、この事態の真っ只中にラス・パルマス戦の延期をスペインプロリーグ機構(LFP)に要求。しかしLFPがこの要求を承諾せず、不戦敗で勝ち点3を失う可能性があったために、「バルセロナはカタルーニャのあらゆる場所で、民主主義と表現の自由を阻害する行為が行われていることを非難します。この異例の事態を受け、ラス・パルマス戦を無観客で開催することを決定しました」との声明でもって、無観客で試合を開催している。

バルセロナはこのラス・パルマス戦に3−0で勝利。その試合後にはカタルーニャの分離独立を支持し、投票で賛成票を投じたピケがミックスゾーンに姿を現している。同選手はバルセロナが無観客で試合を開催することになった経緯を、次のように説明した。

「クラブの理事会は試合を取り消そうとあらゆる手段を講じた。全体で決定を下すために、ロッカールームにも下りてきたよ。今日は本当に大変な日だ。おそらく、僕がプロになってから最も大変な日だよ。最後には、全員でプレーすることを決断した」

「試合を行ったことに対する批判? リーガもラス・パルマスもプレーすることを望んでいたし、それに勝ち点だってかかっていた……。だけど、プレーをしたことに対して、批判をする人たちがいることも分かっている」

また住民投票についての見解を求められたピケは、カタルーニャを思う気持ちがあふれ、涙を流し、声を震わせながら言葉を発していた。

「フランコの時代には投票など不可能だったが、今の僕たちはそうすることができる。僕はカタラン(カタルーニャ人)であり、カタランだと心から思っている。ここに住む人々は、この数年間にわたって本当に完璧な振る舞いを見せていたよ。だけど治安警察、国家警察がやって来て、ああした振る舞いを見せたんだ」

「国民党と中央政府の首相は、嘘をつくためにあらゆる手段を講じた。僕たちが少数派であり、ただ騒ぎを起こすようにデモを行っているだけだと。だけど今日、そうじゃないことが示された。僕たちは何百万人もいて、ただわめているわけじゃないんだ。僕たちは悪い人間じゃない。ただただ、投票することを望んでいるんだよ」

広告

スペイン代表でプレーすることを疑問視され続け、2018年ロシア・ワールドカップを最後に同代表から引退する考えを公表していたピケだが、今回の件をきっかけとして同大会前に引退する可能性すら示唆している。

「僕は代表でプレーし続けられると思っている。今日カタルーニャで起こったことを非難し、民主主義を信じてくれる人々もスペインには多くいると思っている。でも監督かスペインサッカー連盟の誰かが僕を問題視して、不快に感じているとしたら、もう外れたっていい。2018年を前に代表を引退したっていいよ」

「愛国心? 代表チームは誰よりも愛国心を持っている選手の集まりではない。愛国心を競争する場ではないんだよ。スペイン国籍を取得した異なる国の選手たちが何人もプレーしてきたし、各選手が抱える愛国心にだって差はある。代表チームに参加するということは、最高のプレーを見せて勝利を目指すことだと理解している」

次の記事:
「最初の決勝戦」トッテナムとの大一番を控えるレアル、ジダンは相手エースを警戒
次の記事:
CL2連敗スタートのドルトムント…勝利が欲しいアポエル戦で、香川真司の先発は?
次の記事:
“興奮の音声”からゴールを予測せよ!叫ばれたのはジェラードのどのゴール?
次の記事:
バロンドールノミネートのイスコ、受賞は「C・ロナウドがすべき」
次の記事:
「90分間必要とされる選手」酒井高徳が同僚・伊藤達哉への“喝”報道を釈明
閉じる