ピエトロ・ペッレグリとは何者か…16歳のジェノアが誇る天才アタッカーに迫る

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16歳で早くもドッピエッタを記録したジェノアのピエトロ・ペッレグリ。この天才はどのような歩みを経てここまできたのか。下部組織に所属していた時代から探ってみよう。

今、イタリアを席巻する16歳のストライカーの名前を知っているだろうか。彼の名前はピエトロ・ペッレグリ。まだ青年というよりも少年に近い顔立ちのアタッカーは、イタリアで確かな足跡を残し始めている。

ジェノアの若き天才FWペッレグリは15歳でセリエAデビューを飾っただけではなく、今シーズン序盤のラツィオ戦でドッピエッタ(1試合2得点)を記録。これは誰もがなしえることではない。下部組織においてゴールを量産し、現在はすっかりトップチームに定着している新鋭は、指揮官イヴァン・ユリッチの信頼を受け偉大なカルチョの世界で活躍中だ。

PS Pietro Pellegri

■下部組織所属時から一目置かれる

ピエトロ・ペッレグリが生まれたのは2001年。彼はジェノヴァで生まれ、ジェノアのスポーツセンターが置かれているペーリ地区で育った。地元クラブのペリェーゼでサッカーを始めると、のちにジェノアの下部組織の一員となる。子供の頃からアタッカーとして注目を浴びる存在であった。

グリフォーネの下部組織ジョヴァニッシミ・ナツィオナーリ(U-15)では、ナイキカップのイタリア国内予選で優勝し、マンチェスターで行われる世界大会へと駒を進めた。世界大会では決勝まで残ったもののガーナのライト・トゥ・ドリームにPK戦の末に敗れ、涙をのんだ。しかし当時のペッレグリの活躍は大会では突出したたものであった。フラヴィオ・ビアンキとコンビを組み、チームの軸となってプレーしたかと思えば、自身もトーナメントで15ゴールを挙げるなど強豪クラブからの注目を集めていた。

2015-16シーズンになると、ペッレグリはジェノアのU-17に昇格。これは彼にとって2歳年上にあたる1999年生まれの選手がプレーする場である。しかしペッレグリは怖気づくどころかむしろ自身のパフォーマンスを確かなものとしていった。そしてついに昨シーズンの12月、トリノ戦の終了3分前にセリエAデビューを果たし、そこからリーグ戦の閉幕までにセリエA3試合に出場。最終節のローマ戦ではセリエA初ゴールもマークしている。

そして今回の第4節ラツィオ戦だ。残念ながらジェノアの敗戦という結果を変えることはできなかったが、セリエA史上最年少となるドッピエッタを記録し、1931年にプロ・ヴェルチェッリのシルヴィオ・ピオラ氏が達成した17歳104日という数字を大きく塗り替えている。

代表では、U-15およびU-16でプレーし、その後はアレッサンドロ・ダル・カントとエミリアーノ・ビジカが率いたU-17の常連となっていった。U-17イタリア代表では、自身より年上の相手と互角に戦っただけではなく、同カテゴリーの欧州選手権予選に出場しアッズーリの背番号9を背負っている。

■ペッレグリに備わる多くの武器

ペッレグリの体格は193センチ78キロと、とても少年とは呼べないもの。ゴールへの嗅覚、優れた基礎技術はもちろんだが、この恵まれたフィジカルも彼の強みの一つと言えるだろう。もちろんメンタル面だって申し分ない。自身より年上の相手と数多く戦ってきた経験から、性格面でも大きな飛躍を果たしている。

それに加え、彼はまだ16歳だ。戦術面においてはまだこれからで、伸びしろは非常に大きいだろう。今後あらゆる課題に立ち向かい、セリエAに相応しいアタッカーとして認められていくはずだ。

彼をセリエAデビューさせたジェノアのイヴァン・ユリッチ監督は、当時の想いをこう説明している。

「終盤にペッレグリを投入することで、下部組織に褒美を与えたいと思ったんだ。正直セリエAでプレーするにはまだ準備は出来ていないと思ったし、このレベルでプレーしていくには少なくともあと2年は必要だね。でも彼はクラブにとって大きな財産となってくれると信じているよ」

ペッレグリにとっては、“いい監督”に出会えたことも大きなアドバンテージとなったはずだ。

PS Pietro Pellegri

■打ち立てた数々の記録

ここまでペッレグリは多くの記録を塗り替えてきており、2016年のセリエAデビュー最年少記録「15歳280日」は歴代最年少の出場記録に並んだ。そして2017年にローマ戦で記録したゴールは、2000年代に生まれた選手としてセリエAにおける初得点となり、アメデオ・アメデイ氏、ジャンニ・リヴェーラ氏に続く史上3番目の最年少初ゴール記録となった。

そして忘れてはいけないのが、2017年9月17日に打ち立てたもう一つの記録だ。ラツィオ戦に前半途中から出場すると、後半に決めた2ゴールで史上最年少となる16歳112日でドッピエッタを記録したのだ。生まれた地でサッカー選手としてメキメキと頭角を現す彼を、もう誰も止めることはできない。

文=パオロ・カメーダ&マウリツィオピアノ/Paolo Camedda&Maurizio Piano

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