バルセロナvsユヴェントスの運命を握るのはディバラ、再びメッシの前で輝くか/コラム

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チャンピオンズリーグ準々決勝でバルセロナを完全に圧倒したパウロ・ディバラ。彼はこの試合で世界中のサッカーファンたちに一流選手であることを見せつけた。そしてその真偽はアウェーで戦うセカンドレグの活躍次第で“確信”へと変わるだろう。

チャンピオンズリーグ準々決勝の舞台。ユヴェントス対バルセロナの試合で、この日最も多くのサッカーファンの印象に残ったのは間違いなくユヴェントスのパウロ・ディバラではなかろうか。ディバラはリオネル・メッシを前に臆することなく、バルセロナに対して荘厳な2ゴールをお見舞いした。代表ではチームメイトでもあるメッシとディバラであるが、メッシはユヴェントスの堅い守備に悩まされ、一度もゴールを割ることのないままスタジアムを去っていった。それとは対照的に、ディバラは大きな事を成し遂げたのだ。2度もマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンにゴールを浴びせ、自分が一流選手であるとヨーロッパで認めさせた。

ディバラはすでにユヴェントスにとって必要不可欠な存在である。ディバラには以前よりビッグクラブへの移籍が取り沙汰されていたが、先日契約延長の合意が発表された。ユヴェントスはディバラに対し、700万ユーロ(約8.1億円)の年俸を提示し、ディバラもそれにサインしたのだ。チームの”ラ・ホヤ(宝石)”とされる彼をユヴェントスはどうしても手放したくなかったようだ。

この年俸額は、彼のこれからの伸びしろも考えると、素晴らしい価値を持つ選手に対して適正だといえるだろう。もちろん近年の彼の成長も著しいが、それは何と言ってもマッシミリアーノ・アッレグリ監督のおかげであろう。アッレグリは若手選手を活かす能力があり、彼のように才能を持ち成長の余地をまだ秘めている選手は、いずれにしても試合で頭角を現す事ができるはずだ。ディバラも4-2-3-1のシステムには特に苦労をしたようだが、今では少しずつそのシステムにフィットしつつある。一流選手から“超”一流選手へと変貌を遂げるのは簡単ではないが、アッレグリの元で地に足を付けながら、プレーだけではなく精神面も強く鍛える事ができるはずだ。

チャンピオンズリーグ準々決勝のバルセロナとの試合を見ても、すでにディバラが超一流選手へ歩み始めているということは証明されつつあった。ユヴェントスーバルセロナ戦のディバラのデータは2ゴール、パス成功率81.5%、ボール所持プレーの数46回、相手からのボール奪回数4回という圧倒的な数字を打ち出しているのだ。しかも、ディバラが試合開始から6分34秒で決めた最初の得点は、今年度のすべての大会とリーグ戦でバルセロナが失点した最速記録である。ジェラール・ピケ、サミュエル・ユムティティ、ジェレミー・マテューらバルセロナのDF陣が、この日苦しい夜を過ごしたことは言うまでもない。

しかしセカンドレグはユヴェントスにとってアウェーとなるカンプ・ノウでの戦いだ。敵陣でおおよそ10万人の観客を前に、ディバラがどれほどの力を出し切れるかがユヴェントス勝利の一つのカギとなるであろう。彼らを黙らせる事はそう簡単ではない。だが、今のディバラはそれを夢見るだけではなく成し遂げるだけの力がある。

セカンドレグのディバラの活躍次第では、“バルセロナの敗退”という文字はあながち大げさではないかもしれない。ディバラはアウェーでもホームと同様にバルセロナを黙らせることができるのであろうか。この試合は彼にとっても、超一流選手への階段をまた一つ上ることができるのか、それとも一流止まりであるのかを決める、まさに運命の一戦である。

文=ロメオ・アグレスティ/Romeo Agresti

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