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バイエルン、ミラン、エヴァートン…今シーズンここまで期待外れだったこと7選

ヨーロッパ中で新たなシーズンが進んでいく中、期待以上の活躍を見せる選手がいる一方でシーズン前に期待されていたほど成果をあげられていない選手たちもいる。そこで『Goal』が今季ここまでを振り返り、期待外れなチームや選手を紹介する。

ヴィクトル・リンデロフ

Victor Lindelof Manchester UnitedGetty Images
以下に続く

今夏、ベンフィカから3100万ポンド(約46億円)でマンチェスター・ユナイテッドに移籍したヴィクトル・リンデロフは、エリック・バイリーを中心とするディフェンスラインにすぐにフィットするだろうと考えられていた。しかし蓋を開けてみれば、いまだにプレミアリーグの出場時間は1分にも満たない。リーグでメンバー表に名を連ねたのもわずか2試合にとどまっている。

しかも現段階ではフィル・ジョーンズとクリス・スモーリングがバイリーのパートナーとしてリードしており、リンデロフがスタメン入りを果たす可能性は非常に薄い。ただ、ユナイテッドにはヘンリク・ムヒタリアンの例もある。今でこそ毎週スタメン入りを果たしているムヒタリアンだが、彼も加入してすぐはなかなか結果が出せずにいたのだ。リンデロフが同じようにインパクトを与えられる可能性は、完全には失われてはいない。

バイエルン・ミュンヘン

Javi Martinez Bayern MunichGetty Images

バイエルン・ミュンヘンほどリーグで絶対的な存在感を放つチームが、シーズン開始後わずか6週間で監督を解任したとなれば、全てがうまくいっていないことは明らかだ。現在チームは2位につけてはいるが、首位のボルシア・ドルトムントとは2ポイント差で、チャンピオンズリーグではパリ・サンジェルマンに完敗した。

ただし、シーズンはまだ始まったばかりであり、バイエルンには巻き返すための十分な時間が残っている。ファンには辛い現実だが、ともにこの苦しい時期をなんとか乗り越える必要がありそうだ。

フランク・デ・ブール

Frank De Boer Crystal PalaceGetty Images

目覚ましい活躍でバルセロナ、アヤックス、そしてオランダを代表する選手だったフランク・デ・ブールが、インテルでの失敗の後にクリスタル・パレスを指揮することになり、プレミアリーグのファンは多くの期待を寄せた。

しかしプレミアリーグで戦った4試合で、クリスタルパレスは勝ち点どころか得点すらも奪えず即刻解任。デ・ブールに代わって指揮を執っているロイ・ホジソン新監督も良い結果を残せているわけではないが、過去の汚名は消えることはない。今後彼がヨーロッパの上位チームで指揮を執ることは難しいだろう。

ACミラン

Nikola Kalinic AC Milan

ACミランは復活するはずだった。レオナルド・ボヌッチなど2億ポンドにも及ぶ投資、またジャンルイジ・ドンナルンマを引き留めることにも成功し、今シーズンは強いミランが見られるはずだった。

しかしこれまでの7試合で3敗を喫したミランは7位に沈んでおり、到底順調とは言えない滑り出しだ。ヴィンチェンツォ・モンテッラの将来を決めるのは、来るダービーの結果がカギとなってくるはずだ。万一永遠のライバルに敗北したとなれば、彼のミランでの時間は終わりを迎える。

エヴァートン

Wayne Rooney EvertonGetty Images

「移籍市場で勝利した」とまで言われていたエバートンは、今シーズン、トップ4に食い込む準備が整っていた。しかし、現在の結果は17位。ルーニーが戻り機は熟していたようにも見えたが、ロメル・ルカクの代役を獲得できなかったことがこの結果を招いた一つの原因であったとも言えそうだ。ファンの一部はシーズン開始から困難な試合日程が続いていたことを考慮して多少大目に見ていたようだが、もう今はその目も消えつつある。

ここまでで挙げられた勝利はわずか2勝。ルーニー、デイヴィ・クラーセン、サンドロ・ラミレスにとっては最悪の序盤戦となってしまった。

ビデオ判定システム「VAR」

Juventus refereeGetty Images

VARと呼ばれるビデオ判定システムは、サッカー界の新たな未来を担うものとして期待されていた。今季からセリエAとブンデスリーガに導入されたのも、FIFAが来夏のワールドカップでこのシステムを使うことに意欲的であったからだ。

しかし試験導入されたコンフェデレーションズカップでは、VARを用いたせいで誤審判定の疑惑が沸き、幸先の悪いスタートとなった。この新システムの有用性に対しては、各所で疑問が投げかけられている。

ブンデスリーガではシーズン開始わずか2週間でシステムの使用停止を求められ、イタリアではVARに関しての議論が毎週のように行われている。最終的にはこのシステムが正常に機能する時が来るのかもしれない。しかし今のところはとてもうまくいっているとは言えない。

リール

Marcelo Bielsa LilleGetty Images

マルセロ・ビエルサを新監督に迎えたリールは、新しいシーズンに多くの期待がかけられていた。クラブはこの風変わりなアルゼンチン人監督の自由な指導を信頼し、上位に返り咲くことを目指していた。

しかしチームは8試合をこなした現在までにわずか1勝と振るわず、降格圏へと沈んでいる。ビエルサは退任を否定しているが、クラブがどれほど辛抱強くこの結果を受け入れるかは疑問である。

文=トム・マストン/Tom Maston

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