まさに“2年目のモウリーニョ無双”…岡崎慎司も感じたマンチェスター・Uの強さとは?

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在任2季目で猛威を振るい始めた“モウ・ユナイテッド”。対戦した岡崎慎司の言葉とともに今シーズンのマンチェスター・Uの強さの秘密を分析する。

試合前のオールド・トラッフォードで両軍の選手が一列に並んでサポーターの声援に応えると、レスターの岡崎慎司はマンチェスター・Uの選手たちと握手を交わしていった。194cmのネマニャ・マティッチ、191cmのポール・ポグバ、190cmのロメル・ルカク。174cmの岡崎との身長差は、実に15~20cmだ。見上げるような巨人たちを揃えたそのユナイテッドが、立ち上がりからレスターを圧倒した。

驚くべきは、敵を凌駕するフィジカルの強さである。中盤底に控えるマティッチが身体をガツンとぶつけてマイボールにすれば、最終ラインのエリック・バイリーも敵の攻撃を跳ね返す。7500万ポンドで加入したルカクは、最前線の基準点として空中戦で強さを発揮した。

ただ、強さと高さだけではない。オープンスペースへのスルーパスからルカクがスピードを使って前線に飛び出せば、球際でもアントニー・マルシャルがアジリティを生かしてマーカーを置き去りにする。プレミアリーグの特性である高さと強さをベースにしながら、速さと俊敏性、ダイナミズムをうまくブレンドしているのが、今季のユナイテッドの特徴と言えよう。足りないクリエイティビティは、ヘンリク・ムヒタリアンとファン・マタで補充するなど、在任2季目のジョゼ・モウリーニョ監督は隙のないチームに仕上げてきた。

■岡崎が語るマンチェスター・U戦の感想は?

実際、ピッチ上の岡崎も難しさを感じていたという。「マンチェスター・Uは相当、手強い印象だったが」との問いにこう答えた。

「やっぱり、前に行けないですから。一人ひとりの能力が高い。真っ向勝負ではなかなか難しいので、チームとして(守備的に)受けにまわる形で入った。自分のプレー? 守備に重きを置かざるを得なかった。(試合前にクレイグ・シェイクスピア監督からもそう)言われたんで」

自陣深くで守備ブロックを構築するレスターに、ユナイテッドはポグバの豪快なミドルシュートやルカクのポストプレー、ムヒタリアンのドリブル突破で局面打開を図ったが、それでもゴールを割ることができない。すると、技巧派のマタに代え、速さで優るマーカス・ラッシュフォードを投入。サイドアタックを強化して先制点を呼び込むと、最後は194cmのマルアン・フェライニを起用する。190cm台のポグバ、マティッチとのトリプルタワーで中盤を制し、2-0の勝利につなげた。

■開幕3連勝にも指揮官は冷静

開幕3連勝で、10得点、無失点。試合後の指揮官モウリーニョは「まだ3試合。はしゃぎはしない」と自制しながらも、3試合の出来に満足感を示した。

「昨シーズンも開幕3連勝だったが、内容がついてこなかった。昨シーズンとの違いは、プレーのクオリティにある。良いパフォーマンスを示せている。ボールをキープできているし、カウンターにも威力がある。3試合とも安定感のあるパフォーマンスを示せた」

英メディアでも、ユナイテッドへの期待感は高まっている。英紙『オブザーバー』が「21度目のリーグタイトル獲得に向け、最高のスタートを切った」と記せば、英紙『デーリー・テレグラフ』も「優勝を争うライバルたちが苦戦している中で3連勝。現時点でイングランドのベストチームはマンチェスター・Uだ」と称える。強豪相手にどこまでやれるかという不確定要素はあるが、選手層と堅実さ、力強さの点において、プレミアリーグで最も高い充実度を誇っていると言っていいだろう。

振り返れば、ポルト、チェルシー(第1次政権)、インテル、レアル・マドリー、チェルシー(第2次政権)と、いずれもモウリーニョは在任2季目で国内リーグの頂点に導いている。6位に終わった昨シーズンを経て、マンチェスター・Uでも2季目で栄冠を掴むのか。

また、戴冠となれば、ユナイテッドにとって2013年のアレックス・ファーガソン退任以来、初の国内制覇となる。モウリーニョが本領を発揮し、名門復活となるか。

取材・文/田嶋コウスケ

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